「円離れ」の行き先候補は?

「円離れ」の行き先候補は?

もし世界経済の巻き返しとともに「円離れ」が若干でも進むとするとどこに向かうのか。候補はいくつか挙がる。例えば豊かな資源を持つ豪州やカナダのドル、豪に近いニュージーランド(Nz)のドルだ。オセアニアの2国では金利メリットも受けられる。

 

NZ中央銀行のNz準備銀(RBNZ)は11年3月、豪中銀の豪準備銀行(RBA)は11年の11-12月にいずれも計0.50%の利下げを決めた。にもかかわらず政策金利は2.50%と4.25%で日米英ユーロ圈とカナダに勝る。 RBNZが3月にとった措置はNZ南部の震災が負の影響を及ぼす事態を避けようとしたもので、被災地が落ち着いてきた現段階では本来、元に戻せる。

 

RBAはいささか「宗旨替え」のモードながら自国景気の腰は強いとの認識は保つ。施策スタンスの急転換は想定しづらい。ストラテジストの間では「豪ドル・円は12年末にかけて1豪ドル=90円突破をうかがう」といったポジティブな予測もあらわれた。

 

英ポンドはファンダメンタルズの範ちゅうでは独自の支援要因を欠く。円に対してもあえて選ぶ理由は乏しい。もっとも英国がユーロ圏と距離を置いているほか、スイス政府・中銀がフランの伸びをはばむ構えを崩しておらず、ポンドとユーロとのかかわりは円、もしくは米ドルに似てきた。なかなか複雑だ。スイスでは中銀総裁が交代したものの政策へのインパクトは特になかろう。

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